不安障害と抑うつで借金ありますが休職中です。

不安障害・抑うつ障害持ちで借金200万あるアラサー独身女が、休職中に役立つ情報や日々ポジティブに過ごせるような情報をお届けします。

孤独な人生を送っていると思う人に:『おみおくりの作法』で死を想おう。

こんにちは、ろすりです。 

 

今日も確定申告の下調べのため、図書館にいってきたのですが、

人混みにちょっと警戒中です……

 

というのも、インフルエンザの患者数が過去最大だとか?

医療費を払いたくない(正しくは、払えない)借金持ちなので、

かからないように本当に気を遣ってます。

 

 

 

さて……

 

「今回は精神疾患で休職中だからこそ」シリーズとして、

不安障害&抑うつ持ちの私にガツンと来た映画をご紹介します。

今回は、「孤独な人生が辛い人」にぜひ見てもらいたい映画。

 

タイトルは……『おみおくりの作法』。

 

 

おみおくりの作法 [DVD]

 

イギリスの映画です。

 

こちらの映画の題材は、ズバリ「孤独死」。

 

日本でも、『おくりびと』が話題になりましたが、

おくりびと』が納棺師の話だったのに対して、

『おみおくりの作法』は、ただの公務員のお話です。

 

主人公ジョン・メイは、民生係に努める公務員。

担当は……孤独死した人です

 

 

 

『おみおくりの作法』のあらすじ

 

 

しがない中年男、ジョン・メイの仕事は、

孤独死した人を送ることでした。

 

故人に身内や知人がいないか探しあて、

お葬式を手配し、墓穴を用意する担当です。

 

故人の趣味、人生、宗教。

ジョン・メイはそれらを加味し、

故人を偲ぶメッセージを作り、故人の好きな花を捧げて、

葬式にも、参列します。

 

故人の知り合いが見つからなければ、時には一人だけで。

ジョン・メイは丁寧に、故人を送ります。

 

彼のおみおくりは職務のレベルを超えて、

心を尽くして故人を偲び、送るのです。

 

しかし、彼もまた、天涯孤独の人間でした。

 

あるとき、ジョン・メイは向かいのアパートに住んでいた孤独死した老人ビリー・ストークのお葬式を上げるため、

彼の家族や知人、そして人生の足跡をたどる小さな旅に出ます。

 

ジョン・メイのひたむきな心は、

バラバラになっていたビリー・ストークの人生のピースを集め、

やがて奇跡を起こすのですが…。

 

『おみおくりの作法』はどういう人に見て欲しいのか?

 

 

 

少し誤解を招くかもしれませんが……

 

常に死の気配を感じている人にこそ、

私は『おみおくりの作法』を見て欲しいのです。

 

私は、生きていて、常に死を意識します。

 

このまま生きていてもしょうがないよな…

未来がないぐらいなら死んだほうがマシかな…

大体、週に二、三度は思います。

 

川に飛び込もうとか、線路に落ちようとか、

考えて実行しかけたのは一度や二度じゃありません。

線路から引っ張られるような気がするんです。

 

「おみおくりの作法」は、

そんな死を意識している人間に、

孤独死の現実をつきつけます。

 

だれもこない葬式。

誰にも見とられず、死んでいった人々。

家に残されたペット。

使いかけのシェービングクリーム。

飼い猫を娘のように可愛がっていたことが窺い知れる日記。

 

映画のなかに表されたその光景は、

私の将来の姿になるかもしれません。

 

そして、故人が残した人生の痕跡、

そこに示された物悲しさを読み取った時、

自然と流れた涙は、溢れてとまらなくなります。

 

ジョン・メイは、折に触れて保管しておいた故人の写真や遺品を眺めます。

真剣に、ずっと、優しく、眺めます。

 

そんなジョン・メイの心を込めた優しさに触れたとき、

私は、寂しさが浄化されていくような気持ちになります。

 

私が、いつか独りで死んだとき、

ジョン・メイみたいな人に見送られたいと、

ほんとうに、ほんとうに願ってやみません。

 

 

 

(次項はネタバレになります!見ても平気だよ!って人だけ閲覧ください!)

 

『おみおくりの作法』のラスト(ネタバレ注意!)

 

 

スクロールお願いします

 

努力が実った、ビリー・ストークの家族や知人に出会うことが出来たジョン・メイ。

 

しかし、お葬式を前に、ジョン・メイは交通事故で死んでしまいます。

 

ビリー・ストークのお葬式には、ジョン・メイの努力によって多くの人が参列します。

しかし、ジョン・メイのお葬式には、誰も来ませんでした。

 

……無茶苦茶悲しいですよね。

嘘だろ…と私は呟いてました。

 

しかし!!

 

やがてどこからともなく、ジョン・メイのお墓には、多くの人たちが訪れます。

 

それは、ジョン・メイが、心を込めて見送った、孤独死した人々の魂でした。

 

……

………

号泣ですよ。

 

死者を弔うなんて意味がないと笑った同僚に、

生前のジョン・メイは「私はそうは思いません」と言い切りました。

 

例え、生きている人には無意味に思えた行動でも、

ジョン・メイがやったことは、決して無駄じゃなかったんです。

ジョン・メイのお見送りは、 孤独死した人に、ちゃんと届いていたんです。

 

まとめ:『おみおくりの作法』を見て思うこと

 

 

ざっくりと紹介しましたが、

『おみおくりの作法』は本当に、多くの人に見てほしい映画です。

 

私は休職している間、一人きりで家にいると、

私はずっとこのまま、一人ぼっちなんじゃないかと思います。

 

いつか友達もいなくなって、

家族にも見捨てられて、

小さなアパートで、誰にも見つからず、ひっそり死んでいくんだろうなって……

 

考えてたら涙でそうです……

 

でも、

ジョン・メイみたいな優しい人が送ってくれるかもしれないなって、

そう思うと、少し気楽になります。

 

そして同時に、私も、誰かに対して優しく生きて、

孤独な人生じゃなくなるように頑張りたいと思うのです。

 

孤独に生きる寂しさ、

死者を思いやることの優しさ、

そして、他者を大事にして、生きていくことの意味。

 

それを、「おみおくりの作法』は伝えてくれるのです。 

 

なんだか小学生のような感想になってしまいましたがw

 

皆さんも、ぜひ『おみおくりの作法』を観てみてください。

 

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。

それでは、また。