合理的配慮について休職→復職→休職→退職した私が思うこと。【不安障害】
こんにちは、ろすりです。
今日は企業の合理的配慮について、記事を書きたいと思います。
というのも、先日の西日本新聞の記事にこんなものがありました。
「とある企業に勤めていた女性が、労務管理という名目で、同僚にトイレなどの回数を監視されていた」
として、これがパワハラなのか相談しているというものでした。
「うわ~~;」と思った私ですが、
実はこれ、他人事じゃありません。
実は私も、復職時に同僚のおばさんから監視を受けていたんです。
合理的配慮?パワハラ?職場から受けた”監視”の実体験
私は一度の休職→復職して、
企業から合理的配慮を受ける身でした。
合理的配慮とは、私のように休職した人間が、
他の労働者と遜色なく働けるよう、その体調に配慮した労務態勢を取ることです。
しかし、私にとって合理的配慮は、
ひどく苦痛であり、かつ大きなプレッシャーがかかる状況で、
こんな扱い受けるくらいなら配慮なんていらないよ!!!
と叫びたくなる状態だったんです。
以下は、私の元職場が取った合理的配慮と私のホンネです。
1.電話を取らなくていい
→これは単純にありがたかった。お客様対応とかとてもじゃないけど出来ないので。
2.休日出勤しなくていい
→いや、別に代休あるし休日に出るの構わないよ;
3.(重要)同僚と給料は変わらない
→ いやいや!;電話とらなくていいし休日出勤でなくていいんだから、みんなより給料少し下げてもいいよ!他の人に申し訳ないでしょ???
ただし、ボーナスはやや下がってました。
4.残業しなくていい(繁忙期でも)
→帰りづらいよ……
というものでした。
職場に合理的配慮をされた私の心境
私としても、
一般枠で応募した人間なのに、
ここまで配慮してもらってスミマセン…
という感じで、大変居づらい環境でした。
特に、待遇面では、
やはり明らかに配慮されまくってるのに、同じというのはチョット……
なんというか、気持ちの面で納得いかなかったんですよね。
正義感とかじゃなくて、単純に気持ち悪いんです。
例えば、骨折してギプスをしているとき、仕事では、
「荷物を運ばなくていい」なんて当たりまえだし、遠慮する必要はありませんよね。
でも、不安障害&抑うつの私にされた企業の配慮って、
「コピーや入力業務といった単純作業できるか」
「新卒でも出来る仕事をさせて具合悪くならないか」
「外回りやお金回りなど、重要な仕事任せられない」
などといった、ワガママなお嬢様へのご機嫌うかがいのような対応だったんです。
さらに私を悩ませたのは、同僚たちの反応でした。
合理的配慮をする企業に勤めてた他の同僚たちの反応
私が一番嫌だったのは、同僚(特におばさん)の言動&行動でした。
どんなことをされたかというと、
1・転職を遠まわしに薦められる
→「派遣とかも仕事あるけど……」「他探したほうがいいんじゃ……」
などと仕事中の雑談で言われた
2・トイレ時間を監視される
→私は過敏性腸症候群かつ頻尿なので、ひどいときは一時間に一度はトイレにいく
3・5秒程度の思考停止でも「だいじょうぶ?」と聞かれる
→考える時間が与えられない
4・外出の戻りが少し遅くなっただけで、なにかあったんじゃないかと探りをいれられる
→他の人はコンビニに寄ってくるのに、私に自由はないのか……と思いました
5・ため息だけで上司に伝言
→ため息をついただけで勝手に疲れていると思われ、早退をすすめられる
などなど……
とにかく仕事しづらくて生きづらくて、
働いている間は、本当に苦しい時間でした。
まとめ:合理的配慮をする前に
今回の記事になった女性の過敏性腸症候群についてですが、
私も同じ病気なんですが、結構大変なんですよね。
頻繁にガスが出たり、すぐ下しちゃったり……
どちらも、恥ずかしくて人には言えないし、軽度だと病院に通うほどでもないんですよ。(私は漢方を処方される程度でした)
それなのに、そんなことで監視されるなんて、ちょっと信じられないです。
はっきりいって、人権侵害ですよね。
合理的配慮を受ける身であった私が言えることではないですけど……
やはり、企業は雇用する社員と、しっかりと面談をすべきだと思います。
私のような精神障害というだけじゃなくて、
社員はどういった家族構成なのか(介護や育児の可能性)、
どういう持病があるのか(将来の病気のリスク)などなど……
人は千差万別、環境も個性もみんな違う。色んなクセがある。
今の企業はそれを考慮することさえ嫌がるけど、
人間は機械でないから、個性を配慮するのは当然のことです。
それが、
企業が、社員と社会に責任を取るということなんじゃないのかな、と私は思います。
ここまで読んでくださってありがとうございました。
それでは、また。